映画化され、既にDVDも発売されている貴志佑介の「悪の教典」の本を読みました。
映画の予告で、主演の伊藤英明が散弾銃で生徒を殺害するシーンを見た、
くらいの予備知識しかなかったけど、本を読んでみると・・・
本「悪の教典」のあらすじ
頭が良くて明るく、人気者の教師「蓮実聖司」。
実は人間的な感情が欠落した側面を持ち、子供の頃から殺人を犯し、
それがバレそうになったらまた殺す・・・の人生を送ってきたサイコパス。
文化祭の前日、性的関係のあった女子生徒を飛び降り自殺にみせかけて
殺害しようとするが、別の生徒に嫌疑をかけられ、その生徒も殺害。
それを隠すために・・・
「木の葉は森に隠せ。死体を隠したければ死体の山を築くしかない。」
そんな理由で文化祭の出し物の準備で夜の学校にいた生徒を皆殺しにすることを決意。
散弾銃を持って。
っていう感じのあらすじでした。
(最後の場面のネタバレ)
生徒全員を殺害した後、被害者の一人として警察に事情聴取を受ける蓮実聖司。
しかしこのサイコパスを騙して生き残った二人の生徒が、犯人は「蓮実聖司」だと告げる。
それでも逃げ果せそうになっていたところに、たった一つ気付かなかったミスで犯行を決定付ける証拠が出てくる。
悪の教典の本は上下巻ありますが、下巻の中盤以降はとにかく殺害、殺害の連続。
「まるで出席を取るみたいに、先生はみんなを殺し続けたんだ。」
映画のコピーそのままの話でした。
これまでに貴志佑介の本は、「黒い家」「クリムゾンの迷宮」「天使の囀り」「青の炎」の4冊を読みましたが、この貴志作品はどれも読み入ってしまいます。
映画「悪の教典」予告動画
3分以上ある長い予告編。
R15作品というだけあって、見ていて気持ち悪くなっちゃった。
映画の上映会でAKB48の大島優子が
「私はこの映画が嫌いです。命が簡単に奪われていくたびに涙が止まりませんでした。
映画なんだからという方もいるかもしれませんが、私はダメでした。ごめんなさい」
って言ってたのも少しわかるような気がします。
悪の教典の映画は、そのうち見てみよう。DVDを借りて。