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少年・義経が駆け抜けた貴船から鞍馬を行く

あの源義経が、少年時代を過ごした貴船・鞍馬を歩く・・・
時間にすれば、見物も含めて3~4時間の歴史散歩を紹介します。

情報を提供してくれた友人に感謝。
もし見てくれてたら、この場を借りて「ありがとう♪」(( ̄▽ ̄ノ
貴船から鞍馬を行く

少年・義経が駆け抜けた貴船から鞍馬を行く

地図
1.貴船神社→(10分)→2.貴船神社・結社→(3分)→3.貴船神社・奥宮→(30分)→
4.奥の院・魔王殿→(5分)→5.木の根の道→(5分)6.僧正ヶ谷不動堂→(すぐ)→
7.義経堂→(5分)→8.義経・背くらべ意思→(5分)→9.牛若丸息つぎの水→(5分)→
10.冬柏亭→(3分)→11.鞍馬山博物館→(すぐ)12.本殿・金堂→(すぐ)→
13.東光坊跡→(5分)→14.川上地蔵堂→(5分)→15.由岐神社→(5分)→
16.鬼一法眼神社→(3分)→17.鞍馬寺・仁王門→(2分)→叡山電鉄:鞍馬駅

叡山電鉄で終点・鞍馬駅もしくは1つ手前の貴船口駅下車。
今回は貴船口からバスもありますが、歩いて行きます。
バス停(駅)から貴船神社へは参道をまっすぐ、
鞍馬寺も西門から仁王門まですべて境内なので、道に迷う事はありません。
貴船神社側、鞍馬寺・仁王門側どちらからでも回れますが、
どちらも遮那王堂(背くらべ石)までけっこうつらい登り坂。

どっちが楽か?・・・どっちもしんどいです(笑)
仁王門側にはケーブルカーがありますので、その分少し楽ですが、
そこからでもけっこうな上り坂なので、お覚悟を・・・

なんせ、修行の場所ですからね。

1.貴船神社

貴船神社
貴船神社は神武天皇の母・玉依姫が開いたとされる水を司る神様です。
この石段を登ると水占いの霊泉があります。
ここは、古来より、都の水を守ってきた、絵馬発祥の地でもあります。
雨乞いの儀式の時、晴れなら黒馬を、雨なら白馬を神に捧げていましたが、
やがて板に馬の絵を描いた物を奉納して願うようになり、
それが現在の絵馬となったそうです。

2.貴船神社・結社

結社
貴船神社、本殿よりさらに貴船川沿いをさかのぼること
約300メータのところにある「結社」です。
ここには「恋を祈る神様」-「磐長姫命」が奉られている、縁結びの神社です。

3.貴船神社・奥宮

奥宮
奥宮への道は杉木立に囲まれた厳かな雰囲気の道。
途中、同じ根から2本の杉が生える『相生(あいおい)の杉』があります。
うっそうとした杉林は、奥宮が昔、丑の刻参りの名所だった事を感じさせます。
神秘的でもあり、恐ろしくもあり・・・

4.奥の院・魔王殿

魔王殿
魔王殿は、650万年前、金星から降臨した護法魔王尊をお祀りしています。
鞍馬寺の原点とも言えるこのあたりは、少年・義経=牛若丸が
修行に励んだ場所でもあります。

5.木の根の道

木の根の道
このあたりに広がる鞍馬名物『木の根の道』。
鞍馬は土地が非常に固いため、木々が地中に根をはることができず、
このような状態になるのだそうです。
とても歩き難く、バランス感覚が必要です。

五条大橋での弁慶との出会いや、壇ノ浦での八艘飛びに見られる義経のあの身軽さは、
このあたりを走り回ったおかげなのでしょうか?

6.僧正ヶ谷不動堂

僧正ヶ谷不動堂
伝教大師が刻んだ不動明王が安置されている不動堂。
このあたりは僧正ヶ谷と呼ばれ、義経が鞍馬天狗から
兵法を教わった場所だと言われてます。

7.義経堂

義経堂
義経は、奥州平泉の衣川の戦いで自害しましたが、
その魂は、少年時代を過ごした鞍馬に戻ったとされていて、
魔王尊の脇侍・遮那王尊として祀られています。

8.義経・背くらべ石

義経・背くらべ石
奥州藤原氏を頼り鞍馬を離れる事を決意した義経が自分の背丈を計ったとされる石。
16歳でこれではちょっと低すぎる感のある小さな石です。
山登りはここが頂点、どちらから来てもあとは下りです。

このあたりの坂は屏風坂と呼ばれています。
その名のとおり、くねくねと曲がった階段を行きます。

9.牛若丸息つぎの水

牛若丸息つぎの水
毎夜、剣術の修行をしに、奥の院僧正ガ谷に通った義経がノドを潤したとされる水です。
800年間枯れることなく、今も沸き続けています。
季節が秋なら鞍馬山の景色も、このあたりから神聖な雰囲気の杉木立から、
鮮やかな紅葉へと変ります。

10.冬柏亭

冬柏亭
冬柏亭は、歌人・与謝野晶子の書斎です。
先代の鞍馬管長さんが門下生だったという縁からこの地に移された物。
近くには鞍馬山を詠んだ歌碑もあります。

11.鞍馬山博物館

鞍馬山博物館
博物館には、鞍馬山の自然についてや寺宝が展示されているらしいです。

12.本殿・金堂

本殿・金堂
鞍馬寺の中心道場で、千手観音菩薩などが安置されています。前庭からの眺めは見事です。

金堂からは、美しい景色を見つつ、階段・九十九(つづら)折の坂を下ります。
途中、ケーブルの駅へと由岐神社へとの分かれ道があります。
今回は時間もあるはずなので、由岐神社へと進みます。

13.東光坊跡(義経公供養塔)

東光坊跡
東光坊は、7歳の時から10年間義経が住んだ建物です。
昼は学問、夜は武芸に励んだと言われる牛若・遮那王時代・・・。
今は無くなってしまいましたが、建物跡には、義経の供養塔が建てられています。

14.川上地蔵堂

川上地蔵堂
供養塔の目の前にあるお地蔵様。
義経は、修行にあけくれた毎日、いつもここにお参りをしたと言います。
彼の悲願は、やはり「打倒平家!」だったんでしょうね。

15.由岐神社・鞍馬の火祭

由岐神社・鞍馬の火祭
天慶三年(940年)に天下泰平、万民の守護神と都の北方の守護として、
朱雀天皇の案により、御所からこの地に遷された由岐神社。
有名な『鞍馬の火祭』はこの遷された時の様子を後の世に伝えた物だと言われています。
医薬の神様・少彦名命と大国主命が祀られています。

16.鬼一法眼神社

鬼一法眼神社
平安時代、その名を轟かせた有名な陰陽師・鬼一法眼(きいちほうがん)を祀る神社。
崖の上にある社には魔王尊が祀られ霊験あらたかな魔王の滝が流れます。

17.鞍馬寺・仁王門

鞍馬寺・仁王門
仁王門は鞍馬寺の正面玄関。堂々たる二層丹塗りの楼門です。
鞍馬駅側から来る時は、この門からが鞍馬寺です。(入山料:200円)

鞍馬の天狗

鞍馬の天狗
天狗は、古くから山岳信仰の中で、修験者が守護神として祀っていましたが、中世以降の山伏の墜落もあって、妖怪や魔界の怪物のイメージになってしまいましたが、本来は山に宿る精霊だと考えられます。
鞍馬以外にも、比叡、愛宕、飯綱、白峯、大峯、大山、彦山などの霊山には、天狗伝説があり、天狗も大天狗・小天狗など様々な階級に分かれているらしいのですが、ここ鞍馬の天狗は“僧正坊”と呼ばれ、全国の天狗の首領(ドン)なのだそうです。

叡山電鉄鞍馬駅

叡山電鉄鞍馬駅

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