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やしきたかじんさんと奥様のさくらさんの話「殉愛」を読んで

先日TBSの金スマで、やしきたかじんさん逝去前の空白の2年間を紹介する番組を見ました。
百田尚樹さんが書いた「殉愛」を元にした再現VTRで、たかじんさんが最後の女と決めた、
32歳年下の奥様「さくら」さんとのエピソードです。
殉愛(百田尚樹)
すごく感動したのですが、番組では全てを伝えきれていないというのが気になって
「殉愛」を買いました。

やしきたかじん&さくらの物語「殉愛」(百田尚樹)


Facebookで知り合った女性のさくらさんとの出会いから、たかじんさんの癌発覚、
闘病生活、浮気、幻覚、TV復帰、癌再発、精神錯乱、余命宣告。
自身の左耳の聴力を失ってことになっても、24時間たかじんさんの看病を続け、
最後の最後までたかじんさんを献身的に支えたさくらさん。

壮絶な闘病生活や、テレビのイメージとは180度違う「やしきたかじん」という人間像、
素敵というより本当に心が痛い現実がありました。

 

脱線・・・
「殉愛」が発売されてから数日後にラジオで聞いた、笑福亭鶴瓶さんの話。

若い頃付き合いがあった、たかじんさんが忘れられない女性に、
さくらさんがあまりに似ていて驚いた。
その女性と鶴瓶さんは今でも親交があり、電話をしたという。
後日、さくらさんと対面したその女性も「若い頃の自分に似ている」と話したらしい。

 

余命宣告を受けた後、自身のエンディングノートに残すことについて、
その中の一つ「伝えたいこと」。

『病気のこと、復帰のこと、結婚のこと、これまで全部、
スタッフはマスコミ報道で知らされてきた。
この二年間、番組を守って支え続けてくれた人間に、
自分が死んだという報せくらいは、マスコミを通して知らせたくない。
これに関しては、さくらが責任を持って、みんなを呼んで直接伝えてほしい。
それだけは必ず頼む。あと洋子と。』

洋子というのは、タレントの遥洋子さんのことで、
たかじんさんの逝去後に、テレビでご本人がそのエピソードを話されていました。

(それに関する話はこの記事に書きました↓)
やしきたかじんさんの訃報とエピソード、心にジーンとくる歌

 

さらに脱線・・・
メモ魔(?)だったたかじんさん。
遥洋子さんやスタッフだけでなく、タレントや芸人についても言葉を残していて、
その本人に、さくらさんから一人一人に伝えているという。
ますだおかだの増田さんもその一人で、さくらさんに自宅に招かれた時のことを
ラジオで話していました。

 

そしてそして、後半に進むにつれ、涙を流しながら殉愛を読み終えたのでした。

 

しかし!!!

 

やっぱり来ました誹謗中傷。

たかじんさんが逝去後、年の離れた奥様は格好の餌食になるだろうなぁと思っていたら、
案の定「財産目当て」「元ホステス」「骨肉の争い」なんて記事が出て、
まだまだ続くバッシング(-_-;)

◆遺産10億円!結婚生活3ヶ月疑惑の未亡人
◆さくらさんとイタリア人男性との結婚歴、重婚疑惑
◆たかじんさんとさくらさんとの間でしか分からない話、でっち上げの美談

なんて疑惑や批判が出て、さらにやしきたかじんさんの長女が
プライバシー侵害と名誉棄損で出版差し止めを求めて提訴ってことに発展。

これらは「殉愛」を読んでる途中に読みましたが、
読み終えると、どう考えてもでっち上げとは思えない。

たかじんさんの娘さんやらマネージャーに関しては、かなり悪く書かれていて、
逝去後も「ホントにこんなヤツいるの?」と苛立って仕方なかった。
涙だけで終われない、このあたりもリアルすぎる。

でもね、殉愛ってさくらさんへの取材をベースに書かれた本なわけで、
さくらさんの感情がストレートに伝わってくる内容だったわけで。

冷静に考えると、いくら何でも赤裸々すぎて悪く書かれた側の立場からすると・・・
なんて、微塵くらいに思うのも事実なんだよなぁ。

【前後の記事】
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